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気管支喘息発症の新しいメカニズムを発見 ‐GITRタンパク質を標的とした新たなアレルギー治療戦略‐

 東北大学大学院医学系研究科免疫学分野の石井直人教授らのグループは、理化学研究所の茂呂和世博士のグループと共同で、気管支喘息の原因となる自然リンパ球の活性化を引き起こす新しいメカニズムを明らかにしました。本研究では、GITR と呼ばれるタンパク質が自然リンパ球の活性化に必須であること、さらに、GITRタンパク質が関与する自然リンパ球の活性化が気管支喘息の原因となることを発見しました。
 また、GITRタンパク質を阻害する物質を開発し、喘息マウスに投与したところ、気管支喘息を完全に抑えることができました。従来、GITRタンパク質は、免疫細胞のうちT細胞のみで働いていると考えられていましたが、本研究によって気管支喘息発症の新しいメカニズムが明らかになりました。本研究成果によって、気管支喘息を含むアレルギー疾患に対して、GITRタンパク質を標的とした新しい治療法の開発が期待されます。

 本研究成果は、2018年2月7日に米国アレルギー学会雑誌Journal of Allergy and Clinical Immunology誌(電子版)に掲載されました。

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