• TOP
  • NEWS
  • 東日本大震災被災地域における学際研究により 津波避難訓練の有効性を実証 科学的根拠に基づく防災への取組みに向けて

お知らせ

  • プレスリリース

東日本大震災被災地域における学際研究により 津波避難訓練の有効性を実証 科学的根拠に基づく防災への取組みに向けて

 東北大学災害科学国際研究所の富田博秋教授、東北メディカル・メガバンク機構の中谷直樹准教授、大学院医学系研究科の辻一郎教授らの研究グループは、宮城県七ヶ浜町に居住する20歳以上の成人を対象にアンケート調査を実施し、2,314人分の回答から、東日本大震災より前に実施された防災の取組みと、震災直後の実際の避難行動の関係を分析することにより、津波避難訓練が実際の避難行動を個々人に促進した(オッズ比1.99倍)ことを実証しました。
 本成果は、津波避難訓練が避難行動に及ぼす有効性を世界に先駆けて実証したものであり、エビデンスに基づく防災への取組みに向けて一歩を踏み出した成果といえます。今後は、避難訓練の頻度や、震災時の携帯品、障害をもつ家族への援助等の要因を検討し、より有効な避難訓練のあり方を検討していくことが必要です。

ページトップへ戻る