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移植再生医学分野の大学院生水井崇浩さんが第46回日本膵・膵島移植研究会において学会賞を受賞致しました

3/8-3/9にかけて愛知県名古屋市で開催された第46回日本膵・膵島移植研究会におきまして、水井崇浩さんが学会賞を受賞致しました。

受賞演題は“脂肪由来幹細胞を付加したリコンビナントペプチドの導入による新規皮下膵島移植法の開発”であり、血管新生作用を有するRGD基を豊富に含有するリコンビナントペプチドと脂肪由来幹細胞を組み合わせて移植部位に前留置することにより、現行の標準手技である門脈内移植より安全かつ効果的な皮下膵島移植の実現が可能となることを実証し、その機序を解明したことが評価されての受賞となりました。

糖尿病を対象とした今後の再生医療においては、ESあるいはiPS細胞の万一の腫瘍化を観察することが可能であり、必要に応じて移植細胞の摘出や追加移植が容易である皮下移植が最適であると考えられてきましたが、皮下は新生血管や移植細胞生着に不可欠なスキャホールドに乏しく、移植成績が極めて不良とされてきました。

本発表は、皮下膵島移植の生着率が現行の標準法である門脈内移植の成績を凌駕することを示した初の報告であり、今後の再生医療の実用化へ繋がる重要な基盤的研究成果として学術面・臨床面の双方において意義深い点が高く評価されました(論文投稿中)。

日本膵・膵島移植研究会は、全国の膵臓移植・膵島移植・糖尿病関係の専門医が一同に会し成果を報告し合うactivityの高い会として知られており、昨年に引き続き二年連続で当分野のメンバーが本賞を受賞することができました。

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