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記憶に関わる脳内免疫細胞 恐怖記憶学習時のミクログリアの遺伝子発現解析

脳内の免疫細胞であるミクログリアは、炎症性・抗炎性サイトカインの放出を行うことで、脳内の免疫機能・恒常性を維持しています。その一方で、ミクログリアから放出される炎症性サイトカインは、恐怖記憶の形成および持続にも関与することが報告されています。東北大学大学院医学系研究科の兪志前講師、富田博秋教授らのグループは、恐怖条件付けのマウスモデルを用い、ミクログリアを対象とした遺伝子発現変動を網羅的に解析しました。その結果、神経伝達関連分子および免疫関連遺伝子が顕著に変化していることを明らかにしました。ミクログリアの細胞膜には神経伝達物質の受容体が発現しており、ミクログリアと神経細胞の間には信号のやり取りがあると考えられます。本研究によって、ミクログリアと神経細胞が連動し、ミクログリアの免疫応答の調節が変化することで、恐怖記憶が制御される可能性が示唆されました。

本研究成果は、2022年8月18日付でBrain Research Bulletin誌にPDF版として掲載されました。

本研究は、東京農業大学・福島穂高准教授、東京大学・小山隆太准教授、東北大学・松井広教授、神戸大学・古屋敷智之教授、東京大学・喜田聡教授との共同研究です。

【お問い合わせ先】
●研究に関すること
東北大学大学院医学系研究科
担当:講師  兪 志前 (ゆ しぜん)
電話番号:022-717-7261
Eメール:yu_zhiqian*med.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

●報道に関すること
東北大学大学院医学系研究科広報室
電話番号:022-717-8032
Eメール:press*pr.med.tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)

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