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第17回SDGS-IDセミナー(C3感染症超克共催)(9月開催)

9月は、当拠点の押谷仁教授(医学系研究科)と小坂健教授(歯学研究科)が講師を務め、
「新型コロナウイルス感染症がわれわれにもたらしたもの」と題して開催いたします。

水際対策の緩和、全数把握の見直しなど、COVID-19対策も緩和の方向に向かっています。
今回のセミナーでは、私たちが直面する課題について再度整理し、
これからどのような状況が予測されるのか、ならびに
後遺症・ロングCOVIDの現状などについてお届けします。
たくさんの皆様のご参加をお待ちしております。

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第17回SDGS-IDセミナー
  “新型コロナウイルス感染症がわれわれにもたらしたもの”

【開催日時】2022年9月30日(金)12:00-13:00
【参加方法】Zoom(URLは前日に配信)
【参加登録】https://forms.gle/n8U1w19Ka8EHiBQx9
【登録締切】2022年9月29日(木)15:00迄
【言語】日本語
【お問合せ】東北大学感染症共生システムデザイン学際研究重点拠点(SDGS-ID)
      sdgs-id*med.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

<プログラム> 
12:00-12:05 オープニング
12:05-12:20 講演1「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から明らかになった
             パンデミック対応の課題」押谷仁(医学系研究科)

12:20-12:35 講演2「COVID-19 パンデミックの経験からこれからの社会を考える」
                       小坂健(歯学研究科)
12:35-12:55   質疑・総合討議
12:55-13:00 ラップアップ

<講演概要>
講演1 押谷仁(医学系研究科・教授)「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から明らかになったパンデミック対応の課題」

1997年の高病原性鳥インフルエンザ A(H5N1) の流行以降、国内外でパンデミック対策の必要性が強く認識されていた。しかし、2009 年のインフルエンザ A(H1N1)pdm による被害が想定より少なったこともあり、危機感は急速に薄れていった。

国内では新型インフルエンザ等対策特別措置法が成立し、政府行動計画なども改訂されたが、これまで考えられてきた対応はパンデミックのごく初期が中心であり、今回のように医療や公衆衛生がひっ迫する事態はほとんど想定されてこなかった。

2009 年のパンデミック後の総括会議報告書にはさまざまな課題が指摘されたが、多くの課題で解決が先送りされたことも大きな問題であった。COVID-19のパンデミックは変異株の出現が相次ぎ、収束が見通せない状況が続いている。国内でも対策の緩和の方向に向かっているが、COVID-19の流行は今後も続く可能性が高い。

特にこれまで人口あたりの感染者数が少なく高齢化の進んだ日本ではこれまでにない規模の死亡者が発生するリスクも存在している。また、まったく別の病原体によるパンデミックも起こり得ることも忘れてはならない。今回のパンデミック対応の課題を国内・グローバルな視点から総括し今後のパンデミック対策のあり方について議論することが必要である。

講演2 小坂健(歯学研究科・教授)「COVID-19 パンデミックの経験からこれからの社会を考える」

COVID-19のパンデミックが、我々の社会の課題をあぶりだしたと言えるかもしれない。

デジタル化の遅れにより、追跡ツールの実装、患者情報やクラスター情報の共有も遅れ、
ワクチン接種歴のデータベースや、ウイルス変異株、さらには臨床情報などとの紐づけ
もままならず、リアルタイムの情報共有・分析、エビデンスに基づく対策の提案や介入
のモニタリング、効果の検証を困難にした。今後のパンデミックを考えるとき、こうい
ったソフト部分の進展なくして対策は難しい。

またコロナ渦では、メンタルの問題や自殺者の急増の問題も深刻であった。
新型コロナ感染の後遺症・ロングCOVIDの現状について解説したい。

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