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生物は硫化水素を有効利用して生きている ―硫化水素・超硫黄分子代謝とその主制御機構を解明―

 東京大学大学院総合文化研究科の清水隆之助教・増田建教授らの研究グループは、生体機能を制御する超硫黄分子が、細胞内でどのように産生されて、生体制御に関わるかを明らかにしました。
 毒物として知られる硫化水素は、さまざまな生体機能の制御に関わる「諸刃の剣」であることがわかってきました。これらの生体制御では、硫化水素が種々の形に活性化した「超硫黄分子」がシグナル伝達因子として機能しますが、その代謝から制御系への素過程はよくわかっていませんでした。
 今回、超硫黄分子の代謝酵素を複数同定し、それらが超硫黄分子による生体制御機構に与える影響を明らかにしました。本研究の成果は、超硫黄分子が関与する生理機能の疾患に対して、従来にないユニークな治療法の開発へとつながることが期待されます。

 本研究成果は、2月10日にオープンアクセス誌「PNAS Nexus」のオンライン速報版に掲載されました。

【問い合わせ先】
●研究に関すること
東北大学 大学院医学系研究科 環境医学分野
教授 赤池 孝章(あかいけ たかあき)
Email:takaike*med.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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