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「東北大学星陵キャンパスを中心としたヘルスケア・スタートアップエコシステム構築への取組み」セミナーを開催しました

2月16日、東北大学大学院医学系研究科と有限責任 あずさ監査法人・KPMGとの共催で、「東北大学星陵キャンパスを中心としたヘルスケア・スタートアップエコシステム構築への取組み」を開催しました。会場とオンラインとのハイブリッド開催で約200人の参加がありました。

開会の挨拶で登壇した東北大学の大野英男総長は、「東北大学は今後、変革する世の中で大きな価値を生み出し続ける観点から、また、多様な役割を担うこれからの研究大学には、従来の枠組みを超えて公共財としての機能を拡張していくこと、すなわち「成長する公共財」として社会への波及力を高めていく観点からも、スタートアップの支援にはさらに力を入れていきたいと」スタートアップに対する意義を述べ、また、「東北⼤学星陵キャンパスは、⼤学病院をはじめ医学部、⻭学部が設置され地域医療の中核的拠点。星陵キャンパスを中⼼にいかにしてヘルスケア・エコシステムの構築し、イノベーションを創出していく機会としてほしい」とシンポジウムへの期待を述べました。

産学連携機構長の植⽥拓郎理事は、「東北大学がスタートアップの創出と育成のために、起業文化の醸成のための多様なプログラムやアントレプレナーシップ教育研究者や学生などに対して行っているアントレプレナーシップ育成、研究から事業化の間の創業構想段階における事業性検証や試作開発などに必要な資金支援や伴走支援、東北大学ベンチャーパートナーズ(東北大学100%子会社 VC)からの投資による成長資金の提供を柱として構築・運営しているシームレスな支援について」説明され、「ナノテラスといった新しい産学連携の集合知を生み出すインフラとあわせて活用してほしい」と述べました。

東北大学の冨永悌二病院長、八重樫伸生医学系研究科長からは、星陵キャンパス、東北大学病院でのイノベーションの取組と今後の期待について、また、有限責任 あずさ監査法人 常務執行理事 企業成長支援本部 インキュベーション部長 阿部博氏からは、大学発スタートアップへの期待と創出に向けた取り組みについて講演をいただきました。

シンポジウム前半では、東北大学大学院医学系研究科循環器内科安田聡教授、東北大学病院 EDAS-TUHデザインヘッドの中川敦寛特任教授をモデレーターに、スタートアップを経験した、株式会社ソニア・セラピューティクス株式会社 CTO 吉澤 ⽒から「超音波画像ガイド集束超音波治療システムの開発」、株式会社CogSmart代表取締役社⻑(CEO)樋⼝ 彰⽒から「東北大学と社会とをつなぐ認知症対策エコシステムの一員として」、株式会社マリ代表取締役 瀧 宏文⽒から「ニーズ起点の医療機器開発 ~Stanford Biodesignからの起業 ~」の3社が登壇し、自らのスタートアップ経験について講演しました。後半では株式会社坪田ラボ CEO 慶應義塾大学名誉教授 慶應義塾大学医学部発ベンチャー協議会代表 坪田 一男 氏より自らの企業からIPOまでのご経験についての講演に引き続き、「スタートアップにおけるIPOについて」、「スタートアップとして第1歩踏み出すためには」、「スタートアップの成長に必要な要素や支援とは?」、「どのようにして壁を超えていくか」、といったテーマでパネルディスカッションが行われました。本学の未来型医療創造卓越大学院プログラムの特任教授(客員)をつとめられている、株式会社ユーグレナ執行役員CTO 鈴木 健吾 氏、株式会社カルディオインテリジェンス共同創業者 知財・新規事業開発担当 波多野 薫 氏、株式会社ClayTech  Founder/CEO九頭龍 雄一郎 氏からそれぞれのご経験をふまえ、コメント、アドバイスなどあり、大いに理解が深まりました。

スタートアップの経験者と支援者、両方の立場から話を聞けた有意義な会となり、また、スタートアップに関心を示す若手医師や学生の熱意が伝わってくる会となりました。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

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