お知らせ
放射線検査学分野の大学院生が日本放射線安全管理学会令和4年度「研究奨励賞」を受賞
放射線検査学分野/災害放射線医学分野の大学院生であった大森悠斗さん（現在、東北大学病院放射線部勤務）らの論文が日本放射線安全管理学会令和4年度学術業績賞「研究奨励賞」を受賞しました。11月13日にその授賞式および受賞講演が開催されました。
受賞論文：「新型ハイブリッドサーベイメータの基本特性 －空間散乱線量の測定に関して－」（大森悠斗, 石沢祥子, 川口和奏, 巻 周星, 山田芙美佳, 村林優樹, 稲葉洋平, 千田浩一）日本放射線安全管理学会誌, 21巻1号, 2-9, 2022, https://doi.org/10.11269/jjrsm.21.2
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrsm/21/1/21_2/_pdf/-char/ja
受賞理由：周知のように眼の水晶体の等価線量限度が見直され，2021年4月1日，我が国においても新たな線量限度が適用されることとなった．これに関連し，本論文では，医療従事者の眼の水晶体の被ばくが主として被写体からの散乱線によるX線主体の被ばくであることに着目し，近年発表されたハイブリッドサーベイメータの種々の特性についてユーザーの立場で検討している．その検討項目は，再現性，エネルギー依存性，線量率依存性，線量直線性，方向依存性のように多岐にわたっており，データの取扱いも丁寧であり，今後の活躍が期待できる．よって，本学会として研究奨励賞を授与するに値するものである.
