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令和7年度 東北大学・東北医科薬科大学合同慰霊祭・遺骨返還式を開催しました

令和7年12月4日(木)、東北大学百周年記念会館 川内萩ホールで東北大学・東北医科薬科大学合同慰霊祭・遺骨返還式を行いました。
午前中の合同慰霊祭には、ご遺族、来賓の宮城県、仙台市、宮城県医師会、宮城県歯科医師会、仙台歯科医師会、東北大学歯学部同窓会、東北医科薬科大学同窓会の代表者、解剖学実習を終えた2年次学生、教職員、東北大学白菊会役員・一般会員の皆様が参列しました。この一年間に系統解剖献体及び病理解剖献体に供された129体の招霊を行い、黙祷を捧げました。
続けて、石井 直人東北大学医学部長より祭文が告げられました。「近代科学技術の発展に伴い難病に対する治療法は急速に発展していますが、なお多くの難病があり、今も多くの患者さんが苦しんでおられます。人命を守り、心身の健康を支えることは、医療に携わる者の使命であり、私どもは優れた後継者の育成と学術のさらなる発展に努め続けなければなりません。ご遺族の深いご理解と関係各位のご協力のもと私どもがお預かりしたご遺体は、この社会的付託にお応えするうえで極めて貴重な存在であります」と述べました。その後、東北大学歯学部の学生代表および白菊会理事長より慰霊のことばが捧げられ、ご遺族代表、来賓、白菊会代表、学部長、教員代表、学生代表による献花が行われました。式典の最後には、張替 秀郎東北大学病院長より「故人様はもとより、ご遺族様の尊い篤志は、今後の医学・歯学のさらなる発展のために何ものにも代え難い偉大なる貢献を果たされました。皆様の崇高なる御心に、重ねまして深い感謝の意を表します」と御礼の言葉が述べられ、慰霊祭は終了しました。

午後には遺骨返還式を開催しました。学生が中心となり、ご遺族の介添えをはじめ、参列者の誘導・案内、司会進行などの役割を担いました。参加者全員で黙祷を捧げた後、小坂 健東北大学歯学部長より挨拶がありました。続いて、東北大学医学部、東北大学歯学部、東北医科薬科大学医学部の各学生代表が謝辞を述べました。

東北大学医学部代表として医学科2年の橋本 匠さんは「私たち医学生が学びを得られているのは、多くの方々のご理解とご支援、そして未来の医療を私たちに託したいというご期待のおかげであると実感しました。これから先、医師として歩む中で困難や試練に直面することもあるかもしれませんが、その度にこの実習で得た学びと、故人様のご厚意を思い出し、自らを奮い立たせていく所存です。いただいたご厚志を決して無駄にすることなく、将来多くの命を救うことで恩返しができる医師になれるよう、日々精進を重ねてまいります」と感謝の言葉を伝えました。その後、東北大学医学部長・東北大学歯学部長・東北医科薬科大学医学部長からご遺族代表のおひとりお一人へ、文部科学大臣からの感謝状とともにご遺骨が返還されました。代表による献花が行われ、学生は起立して感謝の気持ちを込めながら、ご遺骨とご遺族を最後までお見送りしました。

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