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有馬 隆博名誉教授が令和7年度科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞しました

令和7年度科学技術分野の文部科学大臣表彰の受賞者が決定し、医学系研究科から有馬 隆博名誉教授(前 情報遺伝学分野教授)が受賞し、4月15日(火)に文部科学省にて表彰式が執り行われました。
「科学技術分野の文部科学大臣表彰」は、文部科学省が毎年、科学技術に関する研究開発やその理解増進などにおいて顕著な成果を収めた者を顕彰しているものです。

【科学技術賞 研究部門】
氏 名:有馬 隆博名誉教授(共同受賞者:熊本大学発生医学研究所 岡江 寛明教授)
業績名:ヒト胎盤幹細胞の樹立と胎盤発生機構に関する基礎的研究

【有馬 隆博名誉教授からのコメント】
この度は、大変光栄な賞を頂き有難うございます。関係者の方々、またこれまで研究を支えてくださった全ての皆様に感謝申し上げます。近年の高齢妊娠の増加や不妊治療の普及に伴い、流産や妊娠高血圧症候群等の周産期疾患の発症頻度が増加傾向にあります。しかし、これら胎盤異常を呈する疾患の病因や病態の解析は不十分で、効果的な治療法や医薬品の開発は遅延しています。私たちは、ヒト胎盤幹(TS)細胞の樹立に世界で初めて成功しました。このTS細胞は、マウスTS細胞が樹立され、約20年以上達成できなかった細胞で、胎盤の発生および機能を研究する上で優れたモデルとして確立されました。本研究により、周産期疾患の病態を正確に反映した疾患由来のTS細胞の樹立にも成功し、創薬標的の同定や再生医療・化合物スクリーニング等の有用なツールとなると期待されます。今後、医薬品の開発や幹細胞化粧品、食品関連産業にも、健康増進や生活の質の向上に向け、幅広く寄与することが期待されます。

令和7年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者の決定等について
情報遺伝学分野

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