お知らせ
東北大学大学院医学系研究科と株式会社EMMAが共同研究を開始
近年、国を挙げた「貯蓄から投資へ」の流れが加速する中、個人の資産形成を支援する制度として、NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)などの活用が推進されています。しかし、これらの制度の認知や利用には個人間で大きな差があると考えられます。
東北大学大学院医学系研究科(所在地:宮城県仙台市、研究科長:石井 直人)と株式会社EMMA(本社:東京都中央区、代表: 八千古嶋 ひろ子)は、2025年8月から、個人の消費行動とNISA・iDeCo等の制度利用などの資産形成行動の実態及び関連要因を分析する共同研究を開始しました。本研究では、東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学分野の田淵 貴大准教授が研究代表者を務め、2020年から毎年調査を実施している、日本全国の18-79歳の男女、一般住民約3万人を対象としたインターネット調査プロジェクトJACSIS/JASTIS研究(注1)の既存のデータを用い、疫学および統計学の手法により、横断研究および縦断研究を実施し、年齢、所得、ライフステージ等の背景因子と消費・資産形成行動との関連性を科学的に分析します。
得られた研究成果は、教育プログラムの開発や公的制度の改善の提案につながるものと期待されます。将来的には、研究成果を積み重ねることにより、得られた知見の社会実装にも取り組んでいきます。
【用語説明】
注1. JACSIS/JASTIS研究については下記WEBサイトの説明も参照ください。
https://jacsis-study.jp/ および https://jastis-study.jp/