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大脳皮質から大脳基底核へ情報が伝わる様子を、光を使って解明 -『必要な運動を引き起こし、不要な運動を抑制する』しくみ-

 大脳基底核は運動をコントロールする役割を果たしており、大脳基底核が不調を来たすとパーキンソン病などにみられるように、重篤な運動の障害が生じます。大脳基底核は大脳皮質の広い領域から運動に関する情報を受け取って情報処理をしていますが、大脳皮質からの情報が、大脳基底核の中でどのように伝達され、運動のコントロールに役立っているのか、よく分かっていませんでした。

 今回、自然科学研究機構 生理学研究所の南部篤教授、和歌山県立医科大学の尾崎充宣助教、東北大学の虫明元教授らの研究チームは、光を使って大脳皮質を刺激することにより、大脳基底核へ情報が伝わる様子を調べ、大脳皮質の特定の領域が大脳基底核に抑制性の情報を送り、目的の運動を引き起こすのに対し、周辺の広い領域が興奮性の情報を送り、不必要な運動にブレーキをかけていることを明らかにしました。本研究結果は、9月22日にCerebral Cortex誌電子版に掲載されました。

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