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音楽で運動後の心疾患リスクを減らす可能性 ~音楽は運動後の副交感神経活動の低下を和らげる~

東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野の小川佳子 助教、上月正博 教授らのグループは、心拍変動解析を用いて音楽が運動後の自律神経活動に良い効果をもたらすことを科学的に実証しました。運動を行うと、短期的には交感神経活動が増加したり副交感神経活動が低下したりしますが、この変化は運動後しばらくして回復します。副交感神経活動の回復反応の遅れは運動後の致死性の不整脈の発生や心臓突然死のリスクを高めるので、運動後の副交感神経活動の回復を高めることは重要な課題となっています。
 今回、若年健常者を対象とした研究において、自転車こぎ運動の際に気分を落ち着かせる音楽を聴きながら運動を行うことで、運動後の副交感神経の低下を抑えることができました。運動療法に音楽療法を組み合わせることで、様々な疾病に対する新しいリハビリテーションプログラムの確立につながることが期待されます。
 この研究成果は、2016年2月3日午後2時(米国東部標準時、日本時間2月4日午前3時)にPLoS ONE誌(電子版)に掲載されました。

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