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難治性疾患肺動脈性肺高血圧症の新規分子機序を解明 ‐新規バイオマーカーと治療薬開発の可能性‐

 東北大学大学院医学系研究科循環器内科学分野の下川宏明教授、佐藤公雄准教授、菊地順裕医員の研究グループは、指定難病である肺動脈性肺高血圧症(PAH)の新規病因候補遺伝子・タンパク質の網羅的探索を行った結果、これまでPAHとの関連が全く示唆されていなかった新規病因タンパク質としてセレノプロテインP(SeP)を発見しました。多くの臨床検体や遺伝子改変動物を用いた解析の結果、SePがPAHの主な病変部位である肺動脈平滑筋細胞の異常な増殖を促進し、PAHの病態に深くかかわっていることを解明しました。
 本研究は、発症機序に未解明な点が多く残されているPAHの分子機序の解明と共に、早期発見のための新規バイオマーカー、そして新規治療ターゲットとしてのSePの役割を解明したものであり、世界初のバイオマーカーとしての実用化、新規治療薬の開発などの臨床応用につながることが期待されます。

本研究成果は、4月10日(米国東部時間、日本時間4月11日)に米国心臓協会(American Heart Association, AHA)の学会誌であるCirculation 誌(電子版)に掲載されました。

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