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胸部大動脈瘤の発症と破裂に関わる新規分子を発見 – 分子機序の解明から根治治療薬の開発へ –

 東北大学大学院医学系研究科循環器内科学分野の下川宏明教授、佐藤公雄准教授、野木正道医師の研究グループは、同大学心臓血管外科学分野と共同で胸部大動脈瘤の病因タンパク質の網羅的探索を行った結果、これまで胸部大動脈瘤との関連が全く示唆されていなかった新規病因タンパク質SmgGDSを発見しました。遺伝子改変動物や大動脈平滑筋細胞を用いた解析や多くの臨床検体を用いた検討の結果、SmgGDSが胸部大動脈瘤の発症の原因となる大動脈平滑筋細胞の脆弱化を抑制し、その病態に深くかかわっていることを解明しました。
 本研究は、発症機序に未解明な点が多く残されている胸部大動脈瘤の新規分子機序の解明と共に、新規治療ターゲットとしてのSmgGDSの役割を解明したものであり、新規根治治療薬の開発などの臨床応用につながることが期待されます。

 本研究成果は、6月19日(米国東部時間、日本時間6月20日)に米国心臓協会(American Heart Association, AHA)の学会誌であるCirculation 誌(電子版)に掲載されました。

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