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体内の鉛が子どもの発達に与える影響 ~臍帯血と12歳血液中の鉛濃度と知能検査を調査~

 鉛は微量でも人体に蓄積すると、健康に悪影響を及ぼす元素です。小児は成人よりも鉛の曝露に対して鋭敏であり、血中濃度が低くても有害ではないかと懸念されてきました。
東北大学大学院医学系研究科の仲井邦彦教授らのグループは、12歳児の血液中の鉛、および、出生時の臍帯血中の鉛濃度は、12歳時点での知能検査や語彙検査の結果に影響をおよぼすことを明らかにしました。日本人の鉛の曝露レベルは海外の先行研究と比べて低いにもかかわらず影響が観察され、その影響は女児では観察されませんでしたが、男児で示されることを報告しました。本研究は、日本人を対象として、鉛の血中レベルが低くても影響があることを明らかにした初めての報告です。

 本研究成果は、2020年7月13日(現地時間、日本時間7月14日)ENVIRONMENTAL RESEARCH誌(電子版)に掲載されました。

 本研究の発表は、環境省研究事業費の支援を受けて行われている長期の調査を元に、研究者の責任によって行われているもので、政府の公的見解を示したものではありません。 

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