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心不全の進展過程を解明 -ポンプ機能が保たれた心不全の病態に関する新知見-

 近年、ポンプ機能が保たれた心不全(HFpEF)の増加が世界中で問題となっています。しかし、HFpEFの病態は未だ十分には解明されておらず、寿命と生活の質にどのように影響するのかは明らかではありませんでした。
 東北大学大学院医学系研究科の下川宏明客員教授らの研究グループは、東北大学の第二次東北慢性心不全登録研究に登録されたHFpEF患者では、①心肥大と心拡大は時間経過とともに進行や退行を認めること、②心肥大と心拡大の存在が死亡と心不全入院の増加に関連すること、③心肥大と心拡大の進行や改善はそれぞれ心血管死亡と心不全入院の増加や減少と密接に関連すること、を明らかにしました。本研究成果は、HFpEF患者における心肥大と心拡大の医学的な意義を世界で初めて明らかにしたもので、今後、新たな治療方法の開発につながることが期待されます。

 本研究成果は2020年6月27日(英国時間、日本時間6月28日)に、欧州心臓病学会の学会誌であるEuropean Journal of Heart Failure誌にオンライン掲載されました。

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