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産後うつは産後1年経過しても出現する ~長期的なスクリーニングやケアの体制構築の必要性~

産後うつは産後数か月以内に発症するとされ、発症に関わる心理社会的リスク因子が報告されてきました。しかし、産後1年までの経過やそれに関わる心理社会的リスク因子についての研究は不十分でした。東北大学大学院医学系研究科(兼 東北大学病院)の菊地紗耶助教、富田博秋教授、東北メディカル・メガバンク機構の栗山進一教授、小原拓准教授らのグループは、東北メディカル・メガバンク計画注2において、三世代コホート調査注3に参加した妊婦を対象として、産後1年までの産後うつの経過とそれに関わる心理社会的リスク因子を分析しました。その結果、産後1か月と同様に産後1年でも同程度の産後うつ病が出現し、産後1年にうつ症状を呈した母親のうち、約半数は産後1か月時点ではうつ症状を呈していなかったことが判明しました。本研究は、産後1年経過してもうつ症状が出現するリスクに注意し、産後直後だけでなく、より長期的な視点に立ってスクリーニングやケアの体制を構築する必要性を示唆しています。
研究成果は、2021年9月4日、Journal of Affective Disorders(電子版)に先行掲載されました。

【お問い合わせ先】
●研究に関すること
東北大学大学院医学系研究科精神神経学分野
教授 富田 博秋
電話番号: 022-717-7262
Eメール: psy*med.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

●取材に関すること
東北大学東北メディカル・メガバンク機構広報戦略室
電話番号: 022-717-7908
FAX番号: 022-717-7923
Eメール:  pr*megabank.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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