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宇宙旅行によって血圧や骨の厚みが変化するしくみを解明〜”宇宙腎”のはたらき〜

民間人だけでの宇宙旅行が成功し、人類にとって宇宙が身近になりつつあるなか、宇宙旅行時代に備えて、宇宙放射線や微小重力などの宇宙環境が人体に及ぼす影響を理解する必要があります。東北大学大学院医学系研究科の鈴木教郎准教授(酸素医学分野)と山本雅之教授(医化学分野)らのグループは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と筑波大学との共同研究において、1ヶ月間の宇宙滞在から帰還したマウスを解析し、宇宙旅行の際に腎臓が中心となって血圧や骨の厚さなどを変化させることを発見しました。

本研究グループは2018年に世界で初めて遺伝子組換えマウスの宇宙旅行を達成し、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」に31日間滞在したマウスの解析を実施しています。今回の研究では、これらのマウスから採取した検体を解析し、宇宙旅行後のマウスの腎臓で、骨量、血圧、脂質代謝の調節に関係する遺伝子のはたらきが変動することを発見しました。今回の成果によって、宇宙環境が生体に変化を引き起こすしくみの一部が明らかとなり、宇宙旅行における腎機能管理の重要性が提唱されました。本研究成果は、2021年11月9日に国際腎臓学会誌(Kidney International)のオンライン版で公開されました。

【お問い合わせ先】
●研究に関すること
東北大学大学院医学系研究科 酸素医学分野
准教授  鈴木教郎
電話番号: 022-717-8206
Eメール: sunorio*med.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

●取材に関すること
東北大学大学院医学系研究科・医学部広報室
電話番号: 022-717-8032
FAX番号: 022-717-8187
Eメール:  press*pr.med.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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