• TOP
  • NEWS
  • ストレス対応で 宇宙環境に身体をアジャスト!〜ストレス応答性転写因子Nrf2の宇宙における脂質代謝調節〜

お知らせ

  • プレスリリース

ストレス対応で 宇宙環境に身体をアジャスト!〜ストレス応答性転写因子Nrf2の宇宙における脂質代謝調節〜

宇宙環境における生体の代謝反応とその制御メカニズムの解明は、長期の宇宙滞在における健康維持にとって重要です。東北大学東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究グループは、宇宙滞在で引き起こされる代謝変化に関する知見を得ました。今回の研究では、マウスの血液中の代謝物の精密な解析を行い、宇宙滞在がリン脂質やコレステロールの濃度を上昇させる一方で、中性脂肪濃度を低下させることが明らかとなりました。また、各種組織の遺伝子発現量を調べたところ、それぞれの組織で脂質を調節する遺伝子の発現量が変化していることがわかりました。さらに、様々な遺伝子の発現を調節し、様々なストレスから細胞を保護するNrf2の遺伝子をノックアウトしたマウスを宇宙滞在させたところ、同マウスではこのような変化が見られませんでした。すなわち、Nrf2が宇宙滞在の際の生体維持に必要な代謝制御に重要な役割を果たしていることが明らかになりました。

本成果は、学術誌Communications Biologyオンライン版で12月9日に公開され、研究データは、データベースibSLSで近日公開予定です。

【お問い合わせ先】
<研究内容に関すること>
東北大学 東北メディカル・メガバンク機構機構長
東北大学 大学院医学系研究科 医化学分野
教授 山本 雅之(やまもと まさゆき)
電話番号:022-717-8084
Eメール:masiyamamoto*med.tohoku.ac.jpを@に置き換えてください)

東北大学 東北メディカル・メガバンク機構
ゲノム解析部門
准教授 宇留野 晃(うるの あきら)
電話番号:022-273-6210
Eメール:uruno*med.tohoku.ac.jpを@に置き換えてください)

<報道担当>
東北大学 東北メディカル・メガバンク機構
広報・企画部門
長神 風二(ながみ ふうじ)
電話番号:022-717-7908
ファクス:022-717-7923
Eメール:pr*megabank.tohoku.ac.jpを@に置き換えてください)

ページトップへ戻る