お知らせ
令和6年度 東北大学・東北医科薬科大学合同慰霊祭・遺骨返還式を開催しました
令和6年11月21日(木)、仙台国際センターで東北大学・東北医科薬科大学合同慰霊祭・遺骨返還式が開催されました。
午前中の合同慰霊祭には、来賓の宮城県、宮城県医師会、宮城県・仙台歯科医師会、東北大学歯学部同窓会、東北医科薬科大学同窓会の代表者、ご遺族、解剖学実習を終えた2年次学生、教職員、白菊会役員、一般会員の皆様が参列しました。この一年間に系統解剖献体及び病理解剖献体に供された130体の招霊を行い、黙祷を捧げました。小坂 健東北大学歯学部長から祭文が告げられ、学生を代表し東北大学医学部医学科2年生の伊藤 優月さんより「ご献体くださった方々に対して、かけがえのない学びの機会を与えていただいたこと、人生を全うされてもなお、最後まで私たちを励まし、私たちにお身体を提供してくださったことへの深い畏敬と感謝の念を新たにしました。ご献体くださったご本人さまのご遺志、ご遺族の方々のご理解や支えがあってこそ、命に向き合い深く学ぶというかけがえのない経験をさせていただきました。改めて感謝申し上げます」と慰霊のことばが捧げられました。式典の最後には、石井 直人東北大学医学部長から「合同慰霊祭には解剖学実習に参加したすべての学生が参加し、ご献体いただいた方々への感謝、尊敬の念を込めて誠心誠意務めさせていただきました。お身体を賜りました故人様、ご遺族の皆様の尊い御心は、これからの医学・歯学の発展に何物にも代えがたい大きなご貢献を果たされました。重ねて深くお礼申し上げます」と御礼の言葉があり、参列者全員による献花が行われました。
午後には遺骨返還式が開催され、学生がご遺族代表おひとりお一人の介添えを担当したほか、参列者の誘導・案内、司会進行などの役割を担いました。参加者全員で黙祷を捧げた後、小澤 浩司東北医科薬科大学医学部医学部長より挨拶がありました。東北大学医学部・歯学部、東北医科薬科大学医学部の学生代表から謝辞が述べられ、東北大学医学部代表として医学科2年の長谷部 由さんは「毎回の実習前後には黙祷を捧げ、医学の教育・発展のためにご自身のお身体を提供してくださった故人と、そのご決断を支えられたご遺族への感謝を欠かすことはありませんでした。得がたい機会を通して学んだ知識と経験、医療人としての自覚を胸に刻み、患者さんに寄り添い社会に貢献できる医師を目指して精進してまいります」と感謝の言葉を伝えました。続いて、東北大学医学部長・東北大学歯学部長・東北医科薬科大学医学部長からご遺族代表のおひとりお一人へ、ご遺骨が返還されました。代表による献花が行われた後は、学生は起立し感謝の気持ちを込めて最後までご遺骨、ご遺族をお見送りしました。