イベント
第49回脳神経科学コアセンターセミナー開催(2/9)
第49回脳神経科学コアセンターセミナーを下記の通り開催致します。
日時: 2017年2月9日(木)16:30-18:00
場所: 医学部 第1講義室
講師: 大塚 稔久 教授
山梨大学・大学院総合研究部・医学域基礎医学系
生化学講座第一教室
表題: 神経終末アクティブゾーンの分子構造基盤とその破綻
~分子構造解析から脳高次機能の解明へ向けて~
要旨:
シナプスは脳内神経回路網の基本ユニットであり、学習や記憶、情動といった正常の脳機能のみならず、神経変性疾患や精神神経疾患などの病態発症に深く関わっている。シナプス終末には比較的電子密度の高いアクティブゾーンactive zoneと呼ばれる構造体が存在し、神経伝達物質の放出を時間的・空間的に制御していることが知られている。私共の研究室では、アクティブゾーンの主要構成分子であるCASTおよびそのファミリーメンバーELKSに着目しそれらの分子機能解析および生理学的な解析を進めている。
本セミナーでは、CAST/ELKSを介したアクティブゾーンの分子構造基盤とシグナル伝達機構(リン酸化)について概説するとともに、遺伝子改変マウスを用いた行動異常解析について最近の知見を紹介したい。
連絡先:医学系研究科発生発達神経科学分野 大隅 典子 (022-717-8203)