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最終講義特別レポート(2016.2)

地域ケアシステム看護学分野
末永 カツ子 教授

2015年に医学部、医学系研究科の学生を中心に組織された星陵広報サポーターが、2016年2月に開催された最終講義を取材しました。

末永カツ子先生は、保健師として仙台市、旧厚生省などを経て、平成18年、医学部教授に就任されました。最終講義では、その実務経験を活かした「教育-研究-実践の協働」をテーマとしたお話しを伺うことができました。

講演内容は全て、30年間の保健師としての経験に裏打ちされたもので、中でも最も印象的だった言葉は、「取り繕った謙虚さや、底の浅い信頼感からは、協働の基盤となる信頼関係は成立しない。信頼関係の欠如は、その前提である対話の不足である」というものです。研究においては、地域保健計画が机上の空論に終わらないよう、実践者、研究者、そしてもちろん地域住民も含めた合意形成を重視することを大切にされているのだと感じました。また震災に関連してお話しされていた「地域の重要性の認識と地域資源の再評価」は、ともすると人間関係・地域関係が希薄になりがちな現代において、最も大切なことかもしれません。

東北の地で実践、教育、研究、全ての立場を経験されてこられた、末永先生ならではのお話を最後に伺うことができ、貴重な経験となりました。

医科学専攻博士課程 須原 佑樹

※所属や職名などは、記事発表当時のものとなっております。

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