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移植再生医学分野の大学院生が、国際膵膵島移植学会においてYoung Investigator Awardを受賞

移植再生医学分野の大学院生Ibrahim Fathiさんが、第17回国際膵膵島移植学会(International Pancreas and Islet Transplant Association:2019年7月2-5日にFranceのLyonで開催)においてYoung Investigator Award(副賞1,000ドル)を受賞致しました。

受賞演題は“KRP-203 AS A DESIRABLE IMMUNOMODULATOR FOR ISLET TRANSPLANTATION”であり、新規免疫抑制剤であるKRP-203が現行の免疫抑制剤よりも膵島移植の免疫拒絶反応を効果的に制御する事を実証し、その機序としてこの新規薬剤は他の現行薬剤と異なりグラフト膵島に対する新生血管阻害作用や耐糖能障害を伴わない事を明らかとした点が評価されての受賞となりました。

膵島移植は重症糖尿病に対する低侵襲細胞移植治療ですが、脳死ドナーから供給される膵島細胞に依存する現況においては、免疫抑制剤の服用が欠かせません。現在世界中で頻用されているカルシニューリン阻害剤と言われる免疫抑制剤は、グラフト膵島に対し新生血管阻害作用や耐糖能障害を引き起こすため理想には程遠く、より効果的な免疫抑制剤が求められておりました。

本発表は、新規免疫抑制剤であるKRP-203が膵島移植に理想的な特質を持ち合わせており、現行の世界標準であるカルシニューリン阻害剤の代用品となり得る可能性を示した初の報告であり、今後の実用化へ繋がる重要な基盤的研究成果として学術面・臨床面の双方において意義深い点が高く評価されました(論文作成中)。

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