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成人先天性心疾患患者の健康関連QoLの低下とその関連する因子を解明

小児期の治療の進歩により、成人先天性心疾患患者は急速に増加しています。同疾患の患者は精神的、社会的困難を生じる状態にあることから、近年、患者の健康関連QoLが注目されています。しかし、健康関連QoLの予測因子を同定する研究はほとんど行われていませんでした。
東北大学大学院医学系研究科循環器内科学分野の安田聡教授、建部俊介准教授らの研究グループは、東北大学病院および国内の成人先天性心疾患診療センター3施設による多施設共同横断研究に登録された患者の臨床データを解析し、①成人先天性心疾患患者の健康関連QoL は、身体的健康度は一般人口と比較して有意に低下しており、特に若年世代で顕著であること②身体的健康度の低下には、未就労状態や小児期の体育・運動部への参加制限が関連すること③ 精神的健康度の低下には喫煙が、増加には学生状態や同居家族人数が多いことが関連することを明らかにしました。本研究成果は、日本の成人先天性心疾患患者の健康関連QoLとその低下に関連する因子を初めて明らかにしたもので、今後、こうした患者への新たな介入プログラム・支援策の開発に繋がることが期待されます。

本研究成果は2023年9月5日(日本時間)に、日本循環器学会の学会誌Circulation Journalにオンライン掲載されました。

【問い合わせ先】
●研究に関すること
東北大学大学院医学系研究科
循環器内科学分野
教授 安田 聡(やすだ さとし)
TEL: 022-717-7152
E-mail: syasuda*cardio.med.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

●取材に関すること
東北大学大学院医学系研究科・医学部広報室
東北大学病院広報室
TEL: 022-717-7149
E-mail: press*pr.med.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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