活動内容

第22回東北大脳科学グローバルCOE若手フォーラム

2010年1月27日 (水) 東北大学星陵キャンパスにて、第22回東北大脳科学グローバルCOE若手フォーラムが開催されました。今回は2010年1月22日〜23日に台湾において開催されたTohoku University-Taiwan Workshop for Young Scientists 2010の学会報告をしていただきました。

 形態形成解析分野(大隅研)の郭楠楠さん、脳情報処理分野(飯島研)の大原慎也さん、精神・神経生物学分野(曽良研)の笠原好之さん、脳機能解析分野(八尾研)の谷本早希さん(発表順)の4名の演者にお話ししていただきました。4名からは、学会での発表内容だけでなく、国際学会に参加した感想や発表にあたって工夫したこと、さらには失敗談なども話していただくことができ、これからまさに国際学会に参加しようとする若手研究者には非常に有益なお話でした。


形態形成解析分野(大隅研)・郭楠楠さん

 始めに形態形成解析分野(大隅研)の郭楠楠さんにお話ししていただきました。郭楠楠さんは始めに、台湾のChang博士によりショウジョウバエの嗅覚学習に重要な部分であるMushroom Bodyといわれる部分の3次元地図が解明されたことを美しい3D画像を用いて紹介後、ご自分の発表について説明してくれました。



脳情報処理分野(飯島研)・大原慎也さん

 2番目は脳情報処理分野(飯島研)の大原慎也さんにお話ししていただきました。大原さんは発表中、重要な発色実験のスライドが会場の照明の関係で判別しづらいことに気づきましたが、照明係に部屋の明るさの調整をお願いすることを遠慮してしまい、照明の調整をお願いできませんでした。発表終了後、会場にいた人からもそのスライドのことを指摘されたことから、思い切ってその場で照明を調整してもらうように頼むべきだったとおっしゃっていました。また、今回は英語での発表ということで、母国語の時とは異なる準備や心構えなどについても詳しくお話ししてくれました。


精神・神経生物学分野(曽良研)・笠原好之さん

 3番目は精神・神経生物学分野(曽良研)の笠原好之さんにお話ししていただきました。笠原さんは学会発表の準備に関して、Googleやライフサイエンス辞書プロジェクトといったインターネットを活用した英語攻略法についてわかりやすく解説してくれました。また、会場で気づいたこととして、学会参加者の中でiPhoneの使用率が非常に高かったそうです。今後は、我々研究者の間でiPhoneが必須のアイテムになるのではないかと感じたそうです。


脳機能解析分野(八尾研)・谷本早希さん

 4番目は脳機能解析分野(八尾研)の谷本早希さんにお話ししていただきました。谷本さんは唯一の学生での口頭発表ということで、非常に緊張したそうですが、しっかりと英語の準備をすることで国際学会の口頭発表は乗り切ることができるのではないかとおっしゃっていました。また、発表だけでなく、普段話す機会のなかったグローバルCOE拠点分野の先生方とも交流を深めることができ、非常に有意義な学会だったそうです。



発表中の会場の様子

 今回の若手フォーラムも、会場に入りきれないほどの若手研究者に参加していただき、大変盛況な若手フォーラムとなりました。質問も活発に行われ、実際に海外の学会に参加した方の生の声を聞くことができる非常に良い機会になったと思います。


(文責:神経機能制御分野 木村 正人)

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