活動内容

第38回 東北大学脳科学グローバルCOE 若手フォーラム(111028開催)

2011年10月28日(金)、東北大学星陵キャンパスに医学部5号館において、脳科学若手の会東北部会との共催で、第38回脳科学GCOE若手フォーラムが開催されました(写真1)。今回は、お互いの交流を一層深め研究のヒントを得ることを目的とした研究室・研究手法の紹介を、3名の方に行っていただきました。いずれの発表者も、専門外の人にもわかりやすいように面白く魅力的なプレゼンテーションを展開され、予定時間を超えるほど多くの質問が飛び交い、活発な議論が生まれました。

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本フォーラムでは、研究室紹介に先立ちまして脳科学若手の会東北部会の紹介を、同部会代表の江川遼先生に熱く語っていただきました(写真2)。



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研究室・研究手法紹介の1人目は「ショウジョウバエを用いた神経科学」と題して、東北大学生命科学研究科・脳機能遺伝分野・山元研究室の木村真吾(筆者)がお話しさせていただきました(写真3)。2人目は「生物の適応的運動機能の解明に向けた構成論的アプローチ」と題して、東北大学工学研究科・実世界コンピューティング研究分野・石黒研究室の渡邉航先生にお話しいただきました(写真4)。



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そして3人目は「電気生理学を用いた高次運動野の機能解析」と題しまして、東北大学医学系研究科・生体システム生理学分野・虫明研究室の川口典彦先生よりお話いただきました(写真5)。





同じ脳科学と言っても、各研究室によって目指している方向性やアプローチが全く異なるということがよくわかる講演でありました。このように、多少の関係がありながらも異なる分野の研究・研究者に触れることで、他にはない新しい発想が生まれてくるのではないかと期待されます。
本フォーラムの参加者アンケートでは、「非常に分かりやすくて内容も面白かった」、「若手同士リラックスした雰囲気の中での研究発表は、若手にとってよい練習の場になるだろう」などのご意見を頂きました。筆者自身、発表者として専門外の人にわかりやすく説明することの大切さを実感しましたし、意外な角度(後ろななめ45°くらい)から飛んでくる質問に何度もはっとさせられました。お集まりいただいた皆様と、このような貴重な場を与えてくださった関係各位に、この場をお借りして感謝の意を申し上げます。一方、「とても面白かったが何か毛色の違う講演もあったほうが参加者が増えただろう」といったご意見も頂きました。今後さらに若手の交流を増やすために、より魅力的な企画を考え、研究室の垣根を取り払っていけたら良いのではないかと思います。

(文責:東北大学大学院・生命科学研究科・生命機能科学専攻・脳機能遺伝分野 木村真吾)

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