活動内容

第34回日本神経科学大会「こころの脳科学」市民公開講座

第34回日本神経科学大会の市民公開講座が、脳科学グローバルCOEの共催で、大会に先立つ9月10日に、仙台国際センターで開催されました。長谷川眞理子氏(総合研究大学院大学教授)、池谷裕二氏(東京大学大学院薬学系研究科准教授)という著名な演者2人を学外から迎え、ジャズフェスとの同日開催にも関わらず、多くの参加者を迎えました。

第34回日本神経科学大会は、大隅典子・拠点リーダーが大会長を務めて、9月14-17日の日程で横浜で開催されました。学会大会の規模が大きく、大会そのものを仙台で開くことができなかったのですが、実行委員会が本拠を置く仙台で、市民公開講座だけでも、と開催されたのが9月10日の催しです。東北大学からは、谷内一彦氏(東北大学大学院医学系研究科教授)、虫明元氏(東北大学大学院医学系研究科教授)も講演しました。


虫明元氏(左)、池谷裕二氏(右)
谷内一彦氏(左)、長谷川眞理子氏(右)












演題は、「問題を解く脳の働き」(虫明)、「薬の歴史―アセチルコリンと記憶をめぐって」(池谷)、「市販かぜ薬や鼻炎薬による“鈍脳”」(谷内)、「ヒトはどんな動物か?−ヒトとチンパンジーの同じところと違うところ」(長谷川)と、盛りだくさんな内容。130名程度に達した参加者からも、「濃い内容で、話に引き込まれ、あっという間に時間が過ぎました。それぞれの先生方の専門的な話を分かり易く聞くことができ、講演内容とともに、プレゼンテーションの仕方についても感銘を受けました。」といった、肯定的な感想が多数寄せられました。


震災の影響で、企画段階で会場を選ぶ余地がほとんどなく、必ずしも一般の方にとって便利がいいとは言えない場所での開催ながら、多くの来場者に恵まれ、充実した内容で神経科学の進展の状況を、広く共有できる会になりました。





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