活動内容

第4回脳カフェ「杜の都で脳を語る」(09.12.26)

年末、「光のページェント」のイルミネーションが仙台・定禅寺通りを彩る頃、第4回の脳カフェは、せんだいメディアテーク1Fオープンスクエアで開かれました。通りに灯がともる17時半直前まで行われたイベントは、イルミネーションに負けない魅力で多くの方々に集まって頂き、満員の盛況となりました。

会場の様子
福土審氏

 


 演者は、グローバルCOEの福土審氏。福土氏は、脳腸相関をキーワードに、生物の進化における腸の位置から語り起こし、神経系が関与する腸の病気のしくみをわかりやすい言葉で概説しました。40分程度の講演の後、10人程度のテーブルに分かれて、それぞれのテーブルの進行を若手研究者が担いながらのディスカッションが行われ、そこで出たコメントや質問をもとに、後半の解説に。福土氏が専門とする過敏性腸症候群は、非常に多くの方が罹患する病気であることも手伝い、熱心なディスカッションは、どうしたら病気を避けて生活していくことができるかを中心に、盛り上がりを見せていました。

若手研究者クロストーク

 また、今回、初めての試みとして行われたのは、若手研究者が一般市民に向けて研究内容を語るクロストーク。市民向けの講演会は各地でも開かれるようになりましたが、大学院生やフェローなどの若手研究者が話をすることは稀です。この脳カフェでは、後半の45分間を使って、3人が順に発表し、パネルトークを行うセッションを行いました。3人とも、市民向けの発表は初めて。発表スライドを作成するのに、学会発表などにはない苦労があったと言います。そして終わってみると、「こんなに多くの方々が興味を持ってくださっているんだな、と思うと、とても嬉しかった」(多那千絵:GCOE RA)と話すなど、社会への還流は、若手研究者自らも担うこのグローバルCOEの特徴を表す催しとなりました。


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