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大学院特集2018 公衆衛生学専攻

2017.4
公衆衛生学専攻 遺伝カウンセリングコース 修士課程
佐藤 花保さん

Q.東北大学の大学院を選んだ理由を教えてください。

遺伝カウンセリングを勉強したいと思ったからです。いくつかの大学院の説明会に参加したり、教授と面談を行ったりするなかで、遺伝カウンセラーや遺伝カウンセリングについて情報収集を行いました。また、本コースは公衆衛生学専攻に所属しているため、疫学について広く学べることも魅力だと思いました。

Q.どんな研究をしていますか?

系統的レビューという手法を用いて研究しています。系統的レビューとは、あるテーマについて収集した個々の文献を一定の手続きに従って評価し、統合、記述する方法です。私は「発症前診断における結果陽性者と陰性者の心理社会的影響の比較」というテーマで取り組んでいます。将来の病気の発症リスクを知るために行う発症前診断では、たとえ結果が陰性でも罪意識を抱いたり、家族の関係性が変化したりとネガティブな反応が起こることが報告されています。この点に着目し、結果の陽性者と陰性者の心理的影響を比較しながら、研究を進めているところです。

Q.研究室での一日の生活はどのようなものですか?

私の所属している分野は“遺伝カウンセラー”という専門職を要請するコースなので、一年次後期から病院実習を行います。宮城県立こども病院や東北大学病院の小児科や遺伝科で、医師や認定遺伝カウンセラーの元で様々な症例を経験します。実習のない日は、実習で担当した症例のまとめを行ったり、システマティックレビュー研究に取り組んだりしています。一年次前期は座学が中心で、疫学や遺伝学、ゲノム医学、ロールプレイなど幅広く学びます。

Q.受験を考えている方へのメッセージをお願いします。

今後のゲノム情報を利用した医療には、遺伝カウンセラーは確実に必要となってきます。日々進歩するゲノム医学について知識を更新しながらも、クライエントやご家族につねに寄り添える遺伝カウンセラーになるために勉強しています。私は医療系の出身ですが、同期は工学部や理学部の出身と、全く異なるバックグラウンドをもつ人が集まっています。私たちの研究室では、その“多様性”を大切にしていて、遺伝カウンセリングに興味のある様々なバックグラウンドを持った人に門戸を広げています。ぜひ一緒に、学びませんか。

※所属や職名などは、記事発表当時のものとなっております。

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