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未来に求められる、医療をデザインする力


画像診断学分野 植田琢也教授/東北大学病院臨床研究推進センター バイオデザイン部門 中川敦寛部門長 ほか

10月10日(日)、読売新聞教育ネットワーク主催の高校生向けオンラインセミナー「2021 未来の医療を創る君へ」が開催され、東北大学医学部が参加しました。本学は「未来に求められる、医療をデザインする力」をテーマに画像診断学分野の植田琢也教授、東北大学病院臨床研究推進センターバイオデザイン部門の中川敦寛部門長が講義を行いました。

開会の挨拶として八重樫伸生医学部長が「最近は医療機器の開発や情報系との連携が盛んになり、未来思考の研究が進んでいます。知的好奇心をもってセミナーを楽しんでください」とビデオメッセージを寄せました。

植田教授は「医療と数理・データ科学の気になる関係」と題し、クイズを交えて参加者とやりとりを進めながらAIの基本的な捉え方から研究現場における活用例や応用への展望を解説、AIが得意なことを理解し実現したいことについて考えることの大切さを語りました。

講演する植田教授

中川バイオデザイン部門長は「2040年には日本を担っているみなさんへ:カギはみんなで努力する力とテクノロジーを使いこなす力」と題し、2040年以降に予測されている超高齢社会を日本の医療の課題として挙げ、スタンフォード大学留学時に学んだデザイン思考を参考例に、イノベーションを起こしていく環境や人材育成が求められていることを伝えました。

講演する中川部門長

講義後はオンライン上の懇親会を開催。講師・若手研究者、東北大学病院卒後研修センターの指導医・研修医、医学科2年生を中心とした現役医学部生の3グループに分かれて、リラックスした雰囲気で質問や意見交換が行われました。講師への質問では「AIが判断したことが間違ったとき、責任は誰がとるのですか」「研究を続けながら臨床現場の感覚を維持する難しさはありますか?」との内容が寄せられ、講師側は現状の体制の解説だけでなく自分自身の考えや思いを語る場面もありました。研修医へは「どのように患者さんに寄り添いますか?」「地域医療に携わるために必要なことは?」「いつから医師を目指しましたか?」などの質問が、現役医学部生には試験対策や本学を選んだ理由・入学して良かったこと、高校時代の過ごし方のアドバイスなどの質問が寄せられました。

東北大学病院卒後研修センターの指導医・研修医
医学教育推進センター岩﨑淳也講師と現役医学部生のみなさん

本セミナーは関東圏を中心に全国から集まった300名以上の医学を志す高校生たちとオンライン上でつながりました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

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