東北大学大学院医学系研究科 大学院教育改革支援プログラム

Home >  大学院生の声 > 国内学会参加報告 中山 博未

大学院生の声

国内学会参加報告
中山 博未

大学院教育改革支援プログラムから助成をいただき、第82回生化学会大会(10月21-24日・神戸)へ参加しましたので、報告致します。

本大会は、総演題数が3000演題程度と、国内でも大規模な学会です。さらに今年は、「若い力で切り拓く未来の生化学」をテーマとして、例年より多くの研究者への口頭発表の機会が与えられているということもあり、私は、ポスター発表に加えて、一般口頭発表もさせていただきました。口頭発表は初めての機会でしたので、準備を重ねて本番に挑みましたが、緊張しながらも練習通り発表することができました。何人かの研究者から質問をいただき、議論できたことは、やはり大きな喜びでした。他の研究者からの質問、意見は、非常に貴重なものばかりで、自分自身の研究への客観性を持たせてくれました。さらに、私の口頭発表を、「日本生化学会大会優秀プレゼンテーション賞」に選んでいただきました。この結果には、本当に驚きましたが、素直にうれしいという気持ちでいっぱいでした。今後の自信とモチベーションにつながると感じています。

また、シンポジウムは非常に充実しており、第一線で活躍しておられる先生方のお話を多数聞くことができました。中でも、オートファジーの研究をなさっている水島昇先生の特別講演には、大きな感銘を受けました。哺乳動物個体でのオートファジーを可視化する、その試みが、オートファジーの生理的意義の解明に大きく貢献していると感じました。水島先生だけではなく、多くの先生方が、新しい系の確立へのチャレンジをされており、その結果、新しい概念を提唱されていました。私自身、新たなチャレンジをしたいという意欲をかき立てられました。

本学会は、最新の知見を知ること、他の研究者との交流を行うこと、自分自身を鍛えるという点で、大変貴重な経験となりました。この経験は、今後の研究生活の活力となると感じています。このような機会を与えていただいた本プログラムに、深く感謝申し上げます。

国内学会参加報告 中山 博未